人類本来の髪は「くせ毛」だった!弥生人の「真っ直ぐな直毛」に隠された防寒の秘密
現代の日本では「綺麗なストレートヘア」が定番の一つですが、実は人類の歴史において、もともとのベース(基本の形)は縄文人のような「くせ毛(ウェーブヘア)」でした。アフリカで誕生した人類の髪は、強い日差しから頭皮を守るために、空気を含みやすいクッションのような縮れ毛やくせ毛だったのです。
では、なぜ弥生人のルーツである人々は、真逆の「太くて真っ直ぐな硬い直毛」へと変化したのでしょうか?ここにも、彼らが渡ってきたシベリアなどの「極寒の地」が深く関係しています。
マイナス数十度にもなる極寒の環境では、髪の毛が空気中の水分や汗、吐く息などで濡れると、一瞬で凍りついてしまいます。もし髪がくせ毛で頭皮に密着するような縮れ方をしていると、凍った髪が頭を直接冷やし、体温を奪って命に関わる危険がありました。
そこで彼らは、数万年かけて環境に適応していきました。髪の毛の一本一本を太く、水分を弾きやすい硬い直毛にすることで、「水分が頭皮に溜まらず、下にストンと落ちて凍りつきにくい構造」へと新しく進化させたのです。
一方、温暖で湿度の高い日本列島で暮らしていた縄文人は、その変化を必要としなかったため、人類本来の「うねりのある、柔らかな髪質」をそのまま保ち続けました。
あなたの髪質がストレートなのも、ウェーブがかったくせ毛なのも、それぞれの祖先が異なる環境を生き抜くために選んだ、進化の歴史の証なのです。
