快便?それとも便秘がち?「お通じの傾向」でわかる縄文・弥生の腸内DNA
日頃の「お通じ」や「腸の調子」を振り返ったとき、あなたにはどのような傾向がありますか?
「どちらかと言えば便秘になりやすく、便が硬くなりやすい」でしょうか。それとも「お腹を下しやすかったり、普段から快便・軟便傾向」でしょうか。
実は、この何気ないお通じの傾向や腸内環境の違いには、太古の昔に日本列島で形成された「縄文人」と「弥生人」の生き残り戦略(DNA)が色濃く反映されている可能性があります。
1. 弥生人(新モンゴロイド)の腸:水と栄養を絞り出す「節約型」
便秘になりやすく便が硬くなりやすい性質は、大陸の極寒地帯や稲作中心の生活に適応してきた弥生人(新モンゴロイド)の特徴と言われています。
項目 | 弥生人の腸の特徴 |
主なルーツ | アジア大陸・極寒地帯から渡来 |
食生活 | 穀物(米など)中心の生活 |
腸の性質 | 「節約型」の腸 |
便の傾向 | 便秘になりやすい、便が硬くなりやすい |
食糧が限られる極寒の環境や穀物中心の生活では、少ない食べ物から限界まで栄養と水分を吸収しなければ生き残れません。そのため、弥生人は消化物を体内に長く留め、ギリギリまで水分を絞り出す「節約型」の腸システムを発達させました。現代において「便秘になりやすい」とお悩みの方は、この非常に優れたエネルギー保存能力を弥生人から引き継いでいるからかもしれません。
2. 縄文人の腸:スピーディーに消化排出する「高代謝型」
一方で、お腹を下しやすかったり、日頃から便が柔らかく快便傾向にあるのは、縄文人の遺伝子を色濃く引き継いでいるサインと考えられます。
項目 | 縄文人の腸の特徴 |
主なルーツ | 日本列島で古くから定住(狩猟採集民) |
食生活 | 生肉、魚、木の実、貝類など野生の食材 |
腸の性質 | 「高代謝型」の腸 |
便の傾向 | 腸の代謝が高く、便秘になりにくい(快便・軟便傾向) |
狩猟や採集を中心に暮らしていた縄文人は、生の肉や魚、木の実など、自然界のワイルドな食材を日常的に口にしていました。傷みやすい野生の食材を安全に代謝し、体内で毒素や異常発酵が発生するのを防ぐためには、食糧を素早く消化してどんどん外へ排出する必要がありました。
そのため縄文人の腸は代謝が高くスピーディーに消化排出する構造をしており、便秘になりにくい(お腹を下しやすい・軟便になりやすい)という特性を獲得したのです。
あなたの体内に眠るのはどちらのルーツ?
日頃の「お便り(便)」は、あなたの体がどの歴史をより強く記憶しているかを教えてくれるバロメーターです。
- 便秘がちな方: 大陸の過酷な環境を生き抜いた、弥生人の堅実な「節約DNA」
- 軟便・快便がちな方: 大自然の恵みをスピーディーに消化してきた、縄文人の「ワイルドな野生DNA」
自分やお悩みを持つご家族の腸の傾向を振り返るとき、「太古の日本列島を生きた祖先から受け継いだ個性なんだ」と感じてみると、ご自身の体質への愛着も少し深まるかもしれません。
