人類本来のつむじは「個性的」だった!「1つのつむじ」に隠された弥生人の歴史
頭のてっぺんにある、髪の毛の流れの起点「つむじ」。普段は自分ではなかなか見られない場所ですが、実はこのつむじの数や位置にも、縄文と弥生の壮大な歴史の謎が隠されています。
人類の遺伝の歴史において、もともとのベース(基本の形)は縄文人のような「位置が多様で、時には2つ以上あるような個性的で不規則なつむじ」でした。日本列島という豊かな大自然の中で、それぞれの家族や小さな集団がのびのびと多様性を保ちながら暮らしていた頃は、髪の流れを作るつむじの形もバラエティに富んでいたのです。
では、なぜ弥生人のルーツである人々は、真逆の「きれいに真ん中付近に1つだけある、均一で整ったつむじ」という特徴を持つようになったのでしょうか。
その理由は、彼らが大陸の過酷な環境を大移動し、やがて集団で大規模な稲作(農業)を行うようになった歴史に関係しています。激しい環境変化を生き抜く過程で、特定の強い遺伝子を持つ限られた集団が急激に増えていった(遺伝学的浮動や均一化)結果、髪の生え方といった細かい特徴までもが「1つのつむじ」へと綺麗に統一されていったと考えられています。
一方、古い人類の多様な遺伝子を色濃く残した縄文人は、つむじが2つあったり、真ん中から大きく外れた場所にあったりする「自由で原始的なバリエーション」をそのまま現代へと残しました。
自分のつむじがちょっと個性的だと感じたら、それは遙か昔、大自然の中で個性を輝かせていた縄文人の自由なDNAが、あなたの頭元にそのまま残っている証拠なのです。
